覚え帳 › ギリシア・ローマの神々

英語と英米文化に残る神々

まず3つ

  1. 英語はラテン語経由で入った言葉が多く、神の名はローマ名で残っていることが多い(jovial、martial、cereal)。
  2. 一方、学術語や心理学・医学の言葉はギリシア名から作られたものが多い(hypnosis、panic、phobia)。
  3. 英米の詩や小説では、古い時代ほどギリシアの神もローマ名で呼ぶ(Jove、Venus、Cupid)。

単語

「由来」の欄には、元になった神がギリシアの神かローマの神かを書いています。

ローマの神から来た単語

単語由来意味
jovialローマ:ユピテル(Jove)
ギリシアのゼウス
陽気な(木星の下に生まれた人は陽気、という占星術から)
martialローマ:マルス
ギリシアのアレス
戦いの(martial arts、martial law)
mercurialローマ:メルクリウス
ギリシアのヘルメス
気まぐれな、頭の回転が速い
saturnineローマ:サトゥルヌス
ギリシアのクロノス
陰気な(土星の気質)
venerealローマ:ウェヌス
ギリシアのアフロディテ
性愛の(主に病名で)
volcano / vulcanizeローマ:ウルカヌス
ギリシアのヘパイストス
火山/ゴムを加硫する
cerealローマ:ケレス
ギリシアのデメテル
穀物
fortuneローマ:フォルトゥナ
ギリシアのテュケ
運、財産
money / mintローマ:ユノ・モネタ
ギリシアのヘラ
神殿の近くで貨幣を造ったことから
Furies / furyローマ:フリアエ
ギリシアのエリニュス
復讐の女神たち/激怒
bacchanalローマ:バックス
ギリシアのディオニュソス
どんちゃん騒ぎ
flora / faunaローマ:フローラ/ファウナ
ローマ独自の女神
植物相/動物相
geniusローマ:ゲニウス
ローマ独自の守護霊
天才(守護霊から)
terminalローマ:テルミヌス
ローマ独自の神
終点、末端

ギリシアの神から来た単語

単語由来意味
panicギリシア:パン突然の恐怖
chaosギリシア:カオス混沌
titanicギリシア:ティターン巨大な(客船タイタニック号)
atlas / Atlanticギリシア:アトラス地図帳/大西洋
oceanギリシア:オケアノス大洋
music / museumギリシア:ムーサムーサの技/ムーサの神殿
mnemonicギリシア:ムネモシュネ記憶を助ける工夫
eroticギリシア:エロス性愛の
aphrodisiacギリシア:アフロディテ媚薬
hypnosisギリシア:ヒュプノス催眠
phobiaギリシア:ポボス(アレスの子)恐怖症
nemesisギリシア:ネメシス宿敵、天罰
iris / iridescentギリシア:イリス虹彩・アヤメ/玉虫色の
hygiene / panaceaギリシア:ヒュギエイア/パナケイア衛生/万能薬
aegisギリシア:アテナとゼウスの盾後ろ盾(under the aegis of)
laureateギリシア:アポロンの月桂樹
語そのものはラテン語の laurus(月桂樹)から
受賞者、桂冠詩人
psyche / psychologyギリシア:プシュケ
物語はローマのアプレイウスが書いた
心/心理学
morphineギリシア:モルペウス
ギリシア語の名だが、登場はローマのオウィディウスの詩
モルヒネ

神ではなく、神話の人物から来た単語

単語由来意味
echoギリシア:ニンフのエコーこだま
narcissismギリシア:人間のナルキッソス自己愛

慣用句

曜日と月

英語の曜日は、ローマの神をゲルマンの神に置き換えて名づけたもの。フランス語やスペイン語と並べると対応が見える。

英語名の元ローマではフランス語
Sunday太陽ソルdimanche(主の日)
Monday月ルナlundi
Tuesdayティウ(戦いの神)マルスmardi
Wednesdayウォーデン(北欧のオーディン)メルクリウスmercredi
Thursdayトール(雷の神)ユピテルjeudi
Fridayフリッグ(女神)ウェヌスvendredi
Saturdayサトゥルヌス(そのまま)サトゥルヌスsamedi(安息日)

惑星と星座

文学と読みもの

アメリカの象徴

名前・商品・計画

ブランドの Hermès は創業者の姓で、神のヘルメスとは関係がない。Pandora は神ではなく、神話の人間の女性の名。


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更新 2026-10-25